子どものおもちゃとして人気の高い積み木。遊び方の幅が広く、低年齢から発達に合わせて長期間楽しむことができ、魅力たっぷりのおもちゃです。
しかし、遊び方の幅が広いために、どのように遊ばせたらいいのか悩む方も多いことでしょう。
この記事では、0歳から楽しむことができる積み木の遊び方を発達に合わせた8つのステップで紹介します。さらに、学習に繋がる遊び方のアイデアも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
積み木とは?
積み木の原型となる遊びは古代からあり、17世紀になると、木材で作られた積み木がヨーロッパで人気となり、教育の手段としても使用されるようになりました。
20世紀初頭には、積み木が一般的なおもちゃとして普及し、世界中で広まり、様々な形状やデザインの積み木が開発されました。最近では、木材だけで様々な素材で作られていますね。
- 自由度の高さ
- 子どもの発達に繋がる
- 子どもの学習に繋がる
- 非認知能力の獲得に繋がる
積み木はよく知られたおもちゃですが、遊びながらたくさんの学びを得ることができ、万能なおもちゃといえます。
積み木遊びの効果7つとは?
積み木遊びは、知育にもなりとても万能な遊びです。楽しく遊ぶ中で体も頭も使い、たくさんの効果を得ることができます。
①巧緻性(手先の器用さ)
積み木をつかむ、積み上げる、バランスを取るなどの動作は、手指の筋力と制御を必要とします。繰り返し練習することで、手の筋肉が発達し、より正確な動作が可能になります。
②集中力・バランス感覚
積み木を組み立てたりバランスを取ったりするためには、集中して取り組む必要があります。また、積み木を積み上げる際には、均衡を保ちながら正確な配置をする必要があるため、バランス感覚も必要です。
③感情コントロール
積み木を組み立てる際には、時間と努力が必要です。また、崩れてしまうこともあるでしょう。さらに、お友達と協力して作品を作る場合には、思い通りにならないことも出てきます。それらを乗り越えるには、自分の感情を抑える力も必要です。
④想像力・創造力
子どもたちは想像力により、積み木を使って自由に作品を作れます。それぞれの積み木が異なる形やサイズを持っているため、創造力も必要です。さらに、子どもたちは積み木を使って街や城、動物の世界などを作る中で、想像力を養うことができます。
⑤空間認知
積み木遊びは、積み木の異なる形状やサイズから、作品内での配置やバランスを考える必要があります。これにより形と空間の理解力、つまり空間認知の発達にも繋がるのです。
⑥数の概念
積み木は大きさや数の概念の学習に繋がるでしょう。積み木のサイズや数を比較し、対応させることで数の概念を学べるのです。例えば、2つの積み木が同じ高さかどうかを判断するために比較し、数を数えて対応させることで数の概念習得に繋がります。
また、積み木を使って大きさや高さに順序をつけることで、数の序列を理解する手助けにもなったり、積み木を追加したり取り除いたりすることで、数の増減など計算の理解に繋がったりもしますよ。
⑦コミュニケーション
友達と一緒に積み木を使って作品を作る際には、協力と共同作業が必要です。その中で、アイデアの共有や役割分担、相談などをすることで、コミュニケーションスキルが養われるでしょう。
積み木の遊び方【発達に合わせた7つのステップ】
積み木の遊び方は「積む」だけではありません。発達に合わせた関わりを意識すれば0歳から遊ぶことができます。
ここでは、発達に合わせて7つのステップに分けて紹介していきます。
※記載したステップは目安です。子どもの興味関心により前後したり、やらなかったり…あくまでも参考としてみてくださいね。
①触る
生後2~3か月頃になってくると、自分の意思で物を持つことができるようになります。
手で触れる、なめる、持って振る、ぶつけて音を出す
このような動作の中で「これは何だろう?」と確かめています。積み木ひとつで五感をたくさん刺激することができます。
②並べる
1歳半頃になると、並べることを楽しむ子もいるでしょう。
子どもの感性で遊びを楽しめるのはすごいことですよね。
「長くなったね」「いろいろな色があるね」など、子どもの遊びを認めてあげる声掛けができると良いですね。
③分ける
積み木を使って、分けっこ遊びもできます。
同じ色、同じ形
おうちの方が、赤、青、黄色などそれぞれの色の積み木でおうちの形を作ってあげると、遊びが広がり楽しくなりますよ。
④積む・崩す
1歳半頃になると、体を自由に使えるようになり、手先も器用になってきます。
このころには、少しずつ積み木を積んで遊ぶ姿が見られる子も出てくるでしょう。
始めは、2個・3個と数が少ないですが次第に高く積めるようになってきます。
また、おうちの方が積み木を積み上げ、崩す遊びも楽しめます。壊れても何回も楽しめるのがおおきな魅力ですね。素材によっては、床が傷ついてしまうので、マットなどがあると安心です。
⑤形を作る:平面
平面上で積み木を並べ、形を作って見せてもいいでしょう。始めは、お家の方がやって見せることで、形を使って見立てることの楽しさが分かるようになります。
乗り物・動物・お花・虫・顔・お家…アイデア次第で作れるものは無限大!
やっていくうちに、子どもの方が柔らかい頭でいろいろな物を作りだしていくなんてこともあるかもしれませんね。
⑥形を作る:立体
平面での見立てから、立体にステップアップ!
立体にすることで、よりリアルな形に近づいた物が作れます。積み木の種類や量によっては、等身大の物を作ることも可能です。大人も一緒になって作ると、子どもの頃に戻ったように没頭してしまいますよ^^
⑦見立てる
積み木自体を物に見立てて遊んでも良いでしょう。
野菜にしたりお金にしたりと、おままごとで使ったり、工事現場の資材にしたり、時には宝物になったり…積み木遊びの幅がぐっと広がります。
積み木を使った教育的な遊び方
先ほどお伝えした積み木遊びも、子どもの発達に繋がります。ここでは、より発展させ学習の要素をとり入れた遊びを紹介していきます。
①数・数字の学習
積み木を使って数や数字を学ぶことができます。
多いのどっち?
何個ある?
3個ずつ集めてみよう
このように、数を意識して遊びの中で聞いてみたり、クイズにしてみると楽しく学ぶことができます。
また積み木によって、数や+、-などが書かれている物もあるので、数字や計算を学ぶことに繋がります。
②文字の学習
ひらがなやアルファベットが書かれた積み木もあります。
これを使うことで、積むなどの遊びの中で文字を学ぶことができるでしょう。
文字探し、単語づくり、しりとりといった遊びも楽しめます。
③積み木を使ったパターン作り
積み木を使って、決まった形を作るのもおもしろいです。色があるものだと遊びやすいでしょう。
平面でも立体でも、お家の方が作った物と同じ形を作ったり、イラストカードを見て作ったり。また、規則性のある模様を作るのも良いですね。
積み木の選び方
積み木を実際に購入しようと思っても、多くの種類があり選択に困る方も多いことでしょう。ここでは、選び方の基準として5つのポイントをお伝えします。
①大きさ(基尺)で選ぶ
積み木の大きさは「基尺」と呼ばれる寸法で表現されます。「3cm基尺」とされた積み木は、一番小さな立方体の積み木が一辺3cm。さらに、一辺がその半分の積み木、3cmの倍数の積み木で構成され、きれいに積み重ねられるようになっています。
中には、基尺が整っておらず積んだ時にうまく重ねられないものもあるので、注意が必要です。
小さいお子さんは、まだ多くの積み木を積めないこと、誤飲の危険が無いことから、大きめの「4〜5cm着尺」がおすすめです。
②素材・重さで選ぶ
積み木の素材は木だけでなく、さまざまなものがあります。
- 木製
- コルク
- 布
- ゴム
- 米粉
このようなものが挙げられます。それぞれのメリットを見ていきましょう。
- 丈夫で長持ち
- 重さにより安定感◎
- 木のぬくもりが感じられる
- 軽量で小さい子でも扱いやすい
- クッション性があり怪我をしにくい
- 床に傷が付きにくい
- 軽く柔らかいため安全性◎
- 洗えるため衛生的に使える
- 柔らかい素材で安心
- 布よりも安定感がある
- 口に入れてしまっても安心・安全
お子様の年齢によって遊び方も異なります。小さいお子さんには柔らかさや衛生面を重視したいですが、2歳くらいになると作品として作るようになるので、積みやすい素材を選んであげたいですね。
③色で選ぶ
積み木には大きく分けて「白木」のもの、「色付き」のものの2種類があります。
- イメージを広げて遊びやすい
- 長く使える
- 色付きのメリット
- 興味を持ちやすい
- 色の習得や知育に繋がる
積み木を使った遊びとして車や建物、動物などを作る際、色があることでしっくりこないことも。白木だけなら、統一された色で、自分なりの世界観で遊ぶことができます。
しかし、色があることで、空間が明るくなり差し色としてはきれいになるというメリットもあります。小さいうちは色付きの積み木、買い足す際は白木の積み木という形にするのも良いのではないでしょうか^^
④形で選ぶ
四角で統一された積み木だけでなく、円柱や三角、半円などさまざまな形の積み木が入った物もあります。屋根に使うなど、子どものイメージを形にしやすいので、いくつかあると遊びが盛り上がります。
⑤量で選ぶ
お子さんの年齢により、必要な量は変わります。年齢が上がれば上がるほど作るものも複雑で大きくなるので、数が必要になります。始めから数が豊富なものを選ぶだけでなく、必要に応じて買い足す方法もおすすめです。買い足す場合は「基尺」が揃っていると、ピッタリと積めるので、ぜひチェックしてくださいね。
おすすめ積み木5選
おすすめの積み木をご紹介!積み木選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ レンタルで試してみるのもあり!
今回の記事では、積み木の遊び方と積み木遊びの効果を紹介しました。
積み木は長年愛されている、人気のおもちゃです。
0歳でも遊ぶことができ、
触る
並べる
分ける
積む
崩す
形を作る
見立てる
と積むだけではなく、さまざまな遊びに繋げることができます。
- 数・数字
- 文字
- パターン作り
というように、学習に繋がる要素も獲得することができるなど、積み木遊びは赤ちゃんから長く楽しむことができます。
また、積み木遊びによる効果もたくさんありました。
巧緻性(手先の巧緻性)
集中力・バランス感覚
感情コントロール
想像力・創造力
空間認知
数の概念
コミュニケーション
子どもにとって楽しく、また長く使うことができ、さまざまな効果を得ることができるのが積み木遊びです。
家庭にひとつあるだけで、楽しい時間を過ごすことができますよ^^
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