最近、子どもの遊具として人気が高まっているトランポリン。
おうち時間が増え、室内でも気軽に運動できる点が大きな魅力です。
特に「ソファーで飛び跳ねて困る…」といったお子さんには、効果絶大のアイテムです!
とはいえ、
「トランポリンって子どもにどんな効果があるかわからない」
「おうちで使っても大丈夫なの?」
と疑問を持つ方もいらっしゃることでしょう。
この記事では、幼稚園や発達支援に携わっていた筆者が、プロの視点から子どもにトランポリンが効果的な理由をお伝えします!
さらに、おうちで息子とトランポリンを使って感じた、メリットやデメリットをリアルな声でお届けするので参考にしてくださいね。
トランポリンは何歳から使える?
トランポリンは、2歳から遊べます。
2歳とされる理由は3つあります。
- 歩行が安定する
- ひとりでジャンプできる
- 揺さぶられっこ症候群のリスクがない
ただし、大前提として子どもの発達には個人差があるので、お子さんの様子に合わせて使用してくださいね。
我が家は2歳の誕生日に購入しましたが、よく遊ぶようになったのは2歳半頃でした。
始めのうちはジャンプができなくても、
- 立ってバランスを取る
- 座って揺れを楽しむ
- 上り下りを楽しむ
たったこれだけの動作でも、大丈夫です。お子さんが楽しめる方法を探してあげるとよいでしょう。
室内用トランポリンのデメリット
室内用トランポリンを購入して、おうちで遊ばせる中で感じたデメリットを3つお伝えします。
- 場所を取る
- 音が出る
- 怪我が心配
これらについて、それぞれ見ていきましょう。
場所を取る
トランポリンのサイズは様々ありますが「大人もトランポリンをしたい!」という理由から、比較的大型のものを選びました。
安定感は抜群ですが、場所を取ります…
普段はリビングの隣で遊ばせていますが、使わないときは立てて置いたり(ソファーの後ろで安全は確保してます)、しばらく使わないときは2階の部屋に上げたりしています。
必要なスペースを確認したうえで、折り畳みのものや小型のものも検討するとよいでしょう。
音が出る
おうちでトランポリンを使う際に気になるのが「音」です。
我が家は、ばね式のトランポリンを選びました。(後程トランポリンの種類について詳しくお伝えします。)
跳ぶたびにばねがきしむ音が響きます。
室内という比較的狭い空間で行うため、どうしてもばねの音が気になってしまいました。
マンションの方などは特に気になるポイントかと思います。
「静音設計のトランポリンを選ぶ」「防音マットを敷く」といった対策をすることが必要でしょう。
怪我が心配
トランポリンに慣れるまでは、おぼつかない足取りで転倒が心配でした。
繰り返し遊ぶうちに安定してきたのですが、「慣れれば大丈夫!」というわけでもありません。
次第に遊び方が激しくなり、遠い位置での着地やソファーからの飛び移りにチャレンジするようになったため、より怪我の危険性が高くなったと感じています。
大人がしっかり見守って、安全を確保する必要がありますね。
トランポリンが子どもの発達にもたらす効果7つ
室内用トランポリンのデメリットを見て「トランポリンはやめておこうかな」と感じた方もいるでしょう。
でも、ちょっと待ってください!!
トランポリンが子どもの発達にもたらす効果が絶大すぎるのです!
今から、7つの効果を紹介するのでぜひ参考にしてください。
体幹が鍛えられる
トランポリンでジャンプする際に、真っすぐな姿勢を維持するため、自然と腹筋や背筋といった体幹を使うことになります。
「自然と」というのがポイントですね。
楽しくトランポリンで遊ぶだけで体幹が鍛えられるんです!
なぜ体幹が鍛えられるとよいのでしょうか。
体幹が弱いと体が安定しないため、
- 姿勢が崩れやすい
- 疲れやすい
- 体が安定せず、体操や体育といった運動が苦手
- 字をうまく書けない
- 集中力が続かない
といったことが起こります。
幼稚園や小学校の集団生活の中での困りごとに繋がらないよう、体幹が安定しているということが重要なポイントになるのです。
バランス感覚を養える
トランポリンで遊ぶことで、自然とバランス感覚も養えます。
なぜなら、トランポリンは地面に設置していないため、常に揺れて不安定な状態だからです。
不安定な場所では、態勢を崩さないためにバランス感覚が必要となります。
それが「トランポリンの上」ということです。
バランス感覚が養われると、
- 脳が活性化する
- 姿勢がよくなる
- 運動の基礎となる
といったことにも繋がります。
バランス感覚を養う活動は、発達支援の現場でも意識して取り入れられています。
それだけ子どもの発達にとって必要だということです。
姿勢改善
先にお伝えした、「体幹が鍛えられる」「バランス能力が養われる」というポイントが姿勢の改善にも繋がっています。
「背中が丸まってるよ」「姿勢が悪いよ」などと声をかけて一瞬は姿勢を直せても、持続が難しかったり、毎日のこととなっている子どもも多くいます。
これは、姿勢を正し続けるための体ができていないことも大きな理由なのです。
トランポリンで楽しく遊ぶことで、体幹が鍛えられ筋肉の面からの安定と、崩れた姿勢を直そうとするバランス力の両方が整ってきます。
そうすることで、自然と姿勢が改善されていくのです。
体の使い方が学べる
トランポリンで遊ぶ姿は、ただジャンプしているようにしか見えませんよね。
トランポリンでジャンプするためには、じつは様々な体の動きが生じているんです。
- 真っすぐ跳ぶために体を伸ばす
- 足首をタイミングよく曲げ伸ばしする
- 着地がずれたら、足の左右の力の入れ具合を調整する
- バランスを取るために、腕も動かす
動きを細かく見れば、まだまだたくさんの動きが挙げられるでしょう。
このようなことが、トランポリンでジャンプする中で自然と行われているんです。
繰り返しトランポリンでジャンプする中で、楽しみながら、自然と体の使い方を覚えていくことができます。
目の動きを促す
目の動きのことを、眼球運動とも言います。
眼球運動がスムーズになると「字を書く」「字を読む」「運動」などがスムーズになるとされています。
実際に小学校の場面を想像すると、目を動かす場面が多いことが分かります。
板書:「手元」と「黒板」
音読:「文字」と「文字」
球技:「ボール」と「人」と「ゴール」
近年では、「ビジョントレーニング」として書籍やワークなども出されています。
トランポリンを跳ぶ中である一点を見るようにすると、自然と目が上下に動きトレーニングされるのです。
なんと、トランポリンをしながらテレビを見ることでも、同じことが言えますよ。
リズム感
トランポリンで続けてジャンプするには、一定のリズムでジャンプすることが必要です。
タイミングが崩れると、ジャンプが続かなくなります。
繰り返しトランポリンでジャンプし続けることで、自然と体でリズムを取ることができますよ。
ストレス解消
トランポリンの飛び跳ねる動きは、人間が感覚的に心地よいと感じるそうです。
というのも、人は「飛び跳ねる」という行動により、喜びを表現するから。
逆も同じで、飛び跳ねることで喜びの感覚が生まれるそうです。
トランポリンで遊ぶこと=楽しい気持ち
体を動かすことで、曇った気持ちが晴れる感覚を、ぜひ味わってみてくださいね。
トランポリンの効果的な遊び方
ここではおうちで簡単にできる、子どもの発達に効果抜群な遊びを5つ紹介します。
道具を使わないもの、おうちにあるもので簡単にすぐできる遊びなのでぜひやってみてください!
子どもも遊び方のバリエーションが広がり、楽しめること間違いなしですよ^^
中央に目印を付ける
トランポリンの中央にビニールテープなどで目印を付けます。
中央に着地することを目指して跳ぶ遊び方です。
体を中心に維持するために、自然と体幹を使い、バランス感覚向上に繋がるでしょう。
始めのうちは、子どもの脇の下を抱え安定できるようサポートしてあげても大丈夫です。
手をつないでの補助は、力が入ると肩や肘の関節が外れる可能性があるので注意してくださいね。
足ジャンケン
足ジャンケンの遊びは知っている方も多いのではないでしょうか。
足を閉じたら、グー
足を前後に開いたら、チョキ
足を横に広げたら、パー
トランポリンでジャンプしながら、ジャンケンについて考え、足を動かすということは、頭フル回転です。
手のひらタッチ
トランポリンでジャンプしている子どもの前に、大人の方が手のひらを出しタッチしてもらいます。
ジャンプしながら手を見るので、目の動きが促されますね。
タッチのポイントをタンバリンやぬいぐるみなどアレンジしても楽しめますよ^^
キャッチボール
先ほどの手のひらタッチと同様、目をたくさん動かす遊びです。
手のひらは大人が固定できますが、ボールは動いているのでより高度です。
難しい場合は、風船を使うと動きがゆっくりになるため難易度が下がりますよ。
ボールのサイズを小さくすることで、難易度を上げることも可能です。
ジャンプのバリエーション
基本の跳び方は、真っすぐにジャンプですよね。
トランポリンに慣れてきたら、さまざまなバリエーションのジャンプにチャレンジしてもよいでしょう。
- ジャンプ&回転
- 座ってジャンプ
- トランポリンの上でダッシュ
このほかにも、子どもとアイデアを出し合って楽しい跳び方を開発してみてくださいね。
ただし、遊び方によっては怪我などに繋がる可能性がありますので、お子さんの様子を見て、大人の方が調整してあげるようにしましょう。
トランポリンを室内で遊ぶときの注意点
子どもの発達に効果絶大なトランポリンですが、トランポリンで遊ぶ際には怪我のリスクも伴います。
3つの注意点をお伝えしますので、トランポリンで遊ぶ前に思い出してくださいね。
大人が見守る
おうちの中で子どもの怪我を防ぐことができるのは、大人だけです。
子どもはトランポリンで遊ぶうちに楽しくなり、さらに飛び続けることで疲れも溜まります。
トランポリンを遊びながら危険を判断するのは、子どもには難しい場合が多いです。
大人がそばで見守りながら、危険を対処したり、遊び方をコントロールする必要があるでしょう。
子どもを守れるのはあなただけですよ。
スペースの確保
トランポリンのスペースには「設置スペース」だけでなく「着地スペース」が必要です。
着地にはゆとりを持ったスペースが必要です。
トランポリンから床への着地は、足元の感覚が変わり、バランスを崩しやすくなります。
そのため、転倒のリスクが高まるので周囲にモノがあると転倒時にぶつけて大けがになってしまう可能性もあるのです。
着地時には遠くに跳んでみようとすることもあるので、充分すぎるくらいスペースが取れると安心ですね。
安全性の確認
周りの環境を整え、しっかり見守っていても、トランポリンに不備があれば元も子もないですよね。
トランポリンの点検のチェックポイントとして、
- バネが外れていないか
- カバーが外れたり破損したりしていないか
- トランポリンの足は緩んでいないか
- その他のネジが緩んでいないか
といったことが挙げられます。
子どもが怪我をしないように、使う前に点検をするよう心がけましょう。
室内用トランポリンを選ぶ時のポイント
ここでは、室内用トランポリンを選ぶ際に注目したいポイントを4つ紹介します。
耐荷重
トランポリンを選ぶ際、耐荷重に注目してください。
子ども用トランポリンは、耐荷重50~70㎏程度のもの主流です。
大人用トランポリンは、耐荷重80~110㎏前後のものが多くなっています。
安全に使うためには、使う人の体重に耐えうるものを選ぶ必要があります。
子どもが大きくなってからも使用する可能性があるならば、大人用を選んでおくと安心です。
大人用を選ぶことで、家族で共有できる点もメリットになりますよ^^
バネの種類
トランポリンのバネは、主に金属製のスプリング式、ゴム式の2種類になります。
耐久性を重視する場合は、スプリング式がおすすめです。
バネのみの交換が可能で、金属製のためゴムよりも耐久性が高くなっています。
ただし、スプリングのきしむ音やバネ部分に手足を挟むリスクがある点がデメリットです。
静音性を重視する場合は、ゴム式がおすすめです。
特に、マンションなどにお住まいの方に向いているといえるでしょう。
しかし、耐久性はスプリング式よりも劣るため注意が必要でしょう。
近年では、ボード式やクッション式のトランポリンも出ています。シンプルでコンパクトなので、インテリアになじみやすい点が魅力的ですね。
大きさ
室内用トランポリンといっても、直径は80㎝以上、高さも20㎝程度と大きめのものが多いです。
小さすぎると安定性に欠けるため、バランスを崩して落下するリスクが高くなり、大きすぎると邪魔になってしまいます。
置くスペースが限られているのであれば、折り畳み式を選ぶとよいでしょう。
使うときの出し入れの手間も考え、畳んでしまい込まれることがないようにしたいですね。
手すり&ネット
子どもが使うトランポリンとして、安全性を高めるために、手すりやネットの付いたものを選ぶとよいでしょう。
手すりがあると掴まって跳ぶことができるため、安定して跳ぶことができます。
慣れたころには手すりをうまく使って、高く跳ぶことも楽しめるでしょう。
また、ネットが付いていれば落下の危険がなくなるため、小さなお子さんにおすすめです。
大人の方も安心して見守ることができますね。
おすすめの室内用トランポリン6選
ここでは、室内用トランポリンを種類ごとに分けてご紹介します。
どんなトランポリンがあるのかわからない方や、評価が高いトランポリンを知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
バネ式トランポリン
バネ式は耐久性抜群!大人も使えて収納性も◎なトランポリンをチョイスしました^^
ゴム式トランポリン
静音性&安定感を求めるなら、ゴム式がおすすめ!
ボード型トランポリン
シンプルでコンパクト。立ててれば収納も簡単!
クッション型トランポリン
インテリアになじみやすいのが、クッション型の一番の魅力。
まとめ トランポリンは優秀すぎる室内遊具!
室内用トランポリンをおうちで使うと、子どもの発達に効果絶大だということが分かりましたね。
- 体幹
- バランス
- 姿勢
- 体の使い方
- 眼球運動
- リズム感
- ストレス解消
室内用遊具の中でも子どもにもたらす効果はとても大きいので、とても優秀な遊具と言えます。
子どもから大人まで使うことができ、一度手に入れれば長く使える点も大きな魅力です。
ぜひ、おうちに室内用トランポリンをお迎えして、「楽しく」子どもの能力をぐんぐん高めてくださいね!